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“テクノロジーのZOZO”を支えるのは、挑戦するDNAーーZOZOSUITの開発責任者が語る

ECの黎明期にエンジニアとして社会に飛び出し、ECの歴史を「自分の目」で見続けてきた計測プラットフォーム開発本部 本部長の山田貴康。
山田がZOZOへの入社を決めたのは、「実店舗でしか解決できないと思われていた課題」の解決に挑む、ZOZOの「挑戦するDNA」に心を打たれたからだといいます。
「ZOZOSUIT」など計測テクノロジーの開発責任者として、新たな挑戦を続ける山田のインタビューを通じ、“テクノロジーのZOZO”の未来を紐解いていきます。

【プロフィール】
山田貴康(計測プラットフォーム開発本部 本部長 / 2017年中途入社)
岐阜県出身。慶応義塾大学卒業後、大手インターネットショッピングモールを運営する企業にエンジニアとして入社し、海外駐在等も経験。その後、EC関連の事業運営を経て2017年にZOZOに入社。これまでZOZOSUITプロジェクトの立ち上げや、海外での事業展開などを担当し、現在は「ZOZOSUIT 」をはじめとする計測テクノロジーの責任者を務める。趣味はジャズを中心とした音楽を演奏したり、鑑賞すること。

EC成長の歴史と共に歩んできたキャリア

私のキャリアを振り返ると、「オンラインでものを買う」という体験を世界にどう浸透させていくか、その歴史と共にあるように思います。

原点は、大手ECサイトを運営する企業です。エンジニアとして、フロントエンド・バックエンドを問わず開発運用業務に取り組んできました。

私が入社した2000年ごろは、インターネット黎明期です。しかしながら、大きなニーズはあっても、開発も営業も常に人手が足りなかった。「サービスを止めてはいけない」という使命感に奮い立たせられ、クライアント様とお客様のニーズになんとかして対応し続ける、そんな激動の日々を過ごしていましたね。きっとZOZOも、当時は同じような境遇だったのではないかと思います。

ZOZOに入社するきっかけになったのは、世界中のファッションを技術の力で変えていくというミッションに強く引かれたことです。これまでにはない新たなアプローチで、ECならではの課題である自分に合ったサイズ選びという困難な課題を扱うと聞いて心が躍りました。

私がZOZOに入社した2017年には、かつてあった「そもそもオンラインでものを買うのは難しい」という状況は、各社の努力によって過去のものになっていました。一方で、「自分に合ったサイズの服をオンラインで買う」というハードルの高い壁は残されていました。

しかし、ZOZOは、この「オフラインでしか解決できないと思われていた課題」の解決に挑戦するというのです。

これがもし本当に解決できたら、ECの世界は大きく変わる——。EC業界に長く身を置く私にとって、これ以上に血が騒ぐ仕事はなく、ZOZOの一員になることを決めました。


ZOZOに受け継がれる、挑戦するDNA

ZOZOでの最初の仕事は、プライベートブランド「ZOZO」の立ち上げです。採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(旧ZOZOSUIT)」は、もともとプライベートブランドで展開される商品の中から個々の体型に応じて、最も綺麗なシルエットで心地よく着ていただけるサイズ感の商品をご提供するために開発されたものでした。

現在は計測プラットフォーム開発本部という部署になりましたが、始まりは小さなチームです。

暗中模索の日々でしたが「これを成功させれば、世界が変わるんだ」と信じて、必死になって手を動かし、ローンチが実現しました(※1)。現在はその技術を応用した足の3D計測用マット「ZOZOMAT」やフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」の開発・提供もおこなっています。特にZOZOMATは、サービス開始から約2年で計測者数210万人を突破し、対応型数も大幅に増加するなど、ECでの靴選びの新たな常識になりつつあります。

2020年10月には、採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(旧ZOZOSUIT)」のデザインと計測結果を用いた3Dモデル生成のアルゴリズムを大幅に改善し、より精緻な身体の3Dモデル生成を可能とした3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」(※2)を発表しました。

今年8月には、このZOZOSUITの技術を活用したサービス化第1号として、ボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を米国で提供開始しました。(※3)プライベートブランドの開発で得たノウハウや知見など、「オフラインでしか解決できないと思われていた課題」の解決に挑戦した過去があったからこそ生まれたプロダクトです。

ZOZOFITのサービス開発・運用は、ニュージーランドや米国などの海外メンバーとタッグを組んで進めているので、会議やチャット、ドキュメント作成等での共通言語は英語です。言語の壁はもちろん、異なる慣習やツール、時差などを乗り越えながらも、様々なステークホルダーとソフト・ハードの両面で綿密に連携を図ることで、サービスをローンチさせました。海外で提供するサービスの開発を、多様なメンバーがひとつになって生み出す、という経験は、なかなか味わえるものではないと思います。

これが実現できたのは、それぞれのファッションの課題をテクノロジーで解決するというビジョナリーなプロダクト開発で培われた「挑戦するDNA」が、海外を含むZOZO全体に連綿と受け継がれているからこそ、ワンチームになれたのだと思っています。そして、それはこれからも新たなサービスを生み出す際の礎であり、ZOZOの強みであると確信しています。

(※1)現在はプライベートブランド「ZOZO」、「旧ZOZOSUIT」はサービス終了
(※2)2020年10月に「ZOZOSUIT2」として発表、現在は「ZOZOSUIT」へ呼称変更
(※3)ZOZOSUITの体型計測テクノロジーを活用した新事業 ボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を米国で提供開始(https://corp.zozo.com/news/20220824-zozofit/


失敗に学び、失敗を生かす

ZOZOの強さは、ZOZOを信じる心強いスタッフと高い技術力、そして、挑戦によって得た学びの数々です。

プライベートブランドを立ち上げるために開発した「ZOZOSUIT」をはじめ、「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」などを生み出し、ファッションだけでなくフィットネスの領域にまで生かされていきます。

ここに「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念を本気で願うスタッフの力が加われば、ZOZOで働く私たちでさえ想像できない事業が生まれていくでしょう。

それらを形にするのがテクノロジー技術であり、エンジニアです。会社の歴史を振り返っても、これほどまでエンジニアに期待が高まっているフェーズはなかったのではないかと思います。

では、どんなエンジニア技術者が求められているのかといえば、技術力や海外の研究開発チームとのやりとりに必要な英語でのコミュニケーション能力、豊富な経験などのスキルに限りません。

もちろん技術視点でのリクワイアメントはありますが、それよりも「挑戦をいとわないマインド」が重要だと思っています。

これまでZOZOは、誰もやったことがない、前人未到の挑戦を続けてきました。当然ながら思うようにいかなかったことはたくさんあり、多くの失敗も経験しています。でも、そのプロセスを無駄にすることなく、失敗を糧に次の挑戦をし続けてきた。今年の夏にローンチしたZOZOFITがまさに新たな挑戦のひとつです。

その姿勢は、今後も変わることがありません。

計測プラットフォーム開発本部で働くスタッフは、エンジニアも、プロダクトマネージャーも、チャレンジングな取り組みに自ら率先して飛び込む人たちです。だからこそ、世界をアッと驚かせるサービスを生み出せているのだと思います。

ZOZOは今、日本を飛び出し、グローバル規模でのビジネスに挑戦しています。模範解答はなく、自分たちの手で正解をつくっていくことになるでしょう。でも、だからこそ面白い。

テクノロジーで未来を切り拓いていく未来に心が躍る方たちには、自信を持ってお勧めできる環境だと自負しています。もちろん私も、そんな未来にワクワクしている一人です。

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