新卒×代表座談会に潜入! ZOZOテク代表2人に聞く、新卒時代の成長術
こんにちは、広報の立川です!今回は今年の新卒研修の中で行われた、新卒社員18名と弊社代表を務める久保田と金山が参加した座談会の潜入レポートをお届けします。
新卒社員からの質問に、代表の2人が答えていくスタイルのこの座談会。実は中途社員のみなさんとも入社月毎に行っており「代表の人となりを知れた」「顔を見て直接話せてよかった」と、とても好評な企画なんです^^
今回の座談会も真面目な話からカジュアルな話題まで、いろいろなお話が聞けました。中でも印象的だったトピックをいくつかピックアップしてお届けします。
代表紹介
久保田 竜弥(くぼた・たつや)
株式会社ZOZOテクノロジーズ 代表取締役社長/株式会社ZOZO 執行役員
2008年スタートトゥデイ(現ZOZO)入社。ZOZOTOWNの開発に従事。その後、2013年4月にWEAR事業責任者に就任。2017年7月に株式会社ZOZOテクノロジーズ代表取締役社長に就任。2020年7月から株式会社ZOZO執行役員を兼任。
金山 裕樹(かなやま・ゆうき)
株式会社ZOZOテクノロジーズ 代表取締役CINO(Chief Innovation Officer)
ファッションアプリ「IQON」(アイコン)を運営する株式会社VASILYを創業後、2017年10月に「ZOZOTOWN」 を運営する株式会社ZOZOに売却。現在は株式会社ZOZOテクノロジーズのイノベーション担当代表取締役として、ZOZO研究所の発足などR&Dと新規事業の創造を行っている。
Q1,若いうち(特に新卒1〜2年目)は何にお金を使うべきですか?
久保田:多様な経験をするためにも、何かに限定せずにいろいろなことにお金を使うのをおすすめします!貯めずに足りないくらいに使い切る方が良いと思います、若いうちは。僕の周りで成功している人で、若い頃からお金貯めてた人って全然いないんですよ。もう限界ギリギリまで使って、なんなら借金してでも遊んで…とかそういう人が多い気がしていて。それぐらいしないと色んな経験もできないし、インプットもできないと思うので、貯めずにあるだけ使ってみるのが良いと思います。
金山:消費じゃなくて投資ですよね。僕の場合は「これは投資だ」と自分の中で定義して、投資対象に対して徹底的に投資するスタンスをとっています。さらに買わない理由が値段なら買った方が良い、買う理由が値段だったら絶対買わない方が良いというスタンスをとっています。新卒のみんなには理解し難いと思いますが「何がしたい」「何が欲しい」「何かになりたい」「何か食べたい」「誰かと会いたい」とか、自分の中にある欲求は年齢を重ねるにつれて減っていくものです。だから、若いうちは全部昇華してあげた方が良いですよ。それは自分の血となり肉となり、必ず返ってくるから。我慢しちゃダメですね。
久保田:あと「お金に余裕ができたら……」と言って、物事を先延ばしにする人がいるじゃないですか。その考え方はおすすめしないです。これは何かを買う時だけのことではなく、決断するタイミングの全てに言えることだと思うのですが、お金に余裕ができることってほぼないんですよね。大体の人が収入が増えれば生活レベルを上げるから、お金に余裕ができる状態は来ないと思った方が良い。となると、そこで先延ばしにした時間ってすごくもったいないので、なんでも決断するなら早い方が良いんじゃないかな。
Q2,給料を上げる近道はありますか?
久保田:近道はないと思います。「人から認められる」とか「人の役に立つ」ことがその人の価値になっていくので、その価値を最大化させる方法を考えた方が良いと思います。僕の場合は人が面倒くさがること・嫌がることを積極的にやるようにしていました。今も迷ったら面倒くさそうな方を選ぶようにしてますね。自分の価値というか、「どうしたらみんなの役に立つかな」という考え方で仕事をしていたら、いつの間にか求められる存在になる気がします。
Q3,ビジネスや技術的な情報は、どうやってアップデートしていますか?
金山:人との会話の中から情報を得ることが多いです。社内のエンジニアと話したり、外部の人と話をするなかで気になるものがあれば調べて、自分なりの解釈を持って知識を得るという方法を取っています。Twitterから情報を得る人も多いと思うんだけど、僕の場合はソーシャルメディアも含めて、定期的に見るようなサイトは特にないです。
みんなのような若い世代はインプットの量が全てだと思います。なので、とにかくモノを読む。ネット情報も良いんですが、特に本を読むのが良いと思います。本は一定量の熱量を持って、責任や情報発信者の信頼を背負った状態で発信されているものなので、ある程度の信頼がありますよね。ネットに漂っている情報は誰でも手軽にアクセスできる分、価値が低い可能性もあるじゃないですか。誰もが同じように得られる情報を見ていて差が出ますか?
なので、みなさんの場合は僕は能動的に本を読むのが一番良い方法だと思います。
久保田:僕も一緒で、特定のサイトやニュースを見ることはほとんどなくなって、大方は人から聞く情報で構成されてますね。スケジュールを見てもらうとわかるんですが、僕はほぼ一日中ミーティングしてるんです。色んな人とミーティングしてる中で、今何が流行ってるとか、こういう問題が起きてるとか色んな情報が入って来る。その中から気になったトピックを都度、深掘りするようにしてます。
あと自分の興味外の情報を得る手段として、テレビは意外と良いものだなと思ったりしてます。金山さんは家にテレビがないそうなんですが、うちは常にテレビがついているんですよ。ぼーっとしてる時とか、なんとなくテレビを眺めてる時間の中から自分のアルゴリズムにないところの情報を取得している気がします。
金山:自分に合ったやり方が大事ですからね。
久保田:そうそう。それから、人からおすすめされた本は迷わず買ってみる、っていうのを一度やってみると良いかもしれないです。僕も誰かからおすすめされた本は、その場で買って必ず読むようにしているんですが、この方法はかなりおすすめですよ。ZOZOテクノロジーズには、業務に関わる書籍であれば購入費用を補助してくれる制度もあるので、ぜひ活用してください。
金山:新卒には必ず伝えていることなんですが、本の読み方をスキルとして身につけておいた方が良いですね。「本を読む本(J・モーティマー・アドラー , V・チャールズ・ドーレン (著))」という本を読んで、効率の良い本の読み方を身につけてください。
簡単に言うと、普通の読み方って1ページ目から食い入るように読むじゃないですか。しかも頭の中で発音する。でも正しい読み方っていうのは全く違っていて、まず文を読む時に頭の中で発音しない。目はざっくりとチャンクで単語を見て、大まかに認識する。そうやって読み方を変えると、読むスピードが5倍くらい速くなりますよ。
あとは必要なところだけ読んで、その本に対してインデックスをつけておく。あとから必要な時に、必要な部分を深堀ればOKです。時間は有限ですからね、無駄な部分は省いて欲しい情報を手に入れられる技術は役立つと思います。
Q4,バーチャルフィッテングについてどう考えていますか?
金山:試着が僕にとっての不便なので、その不便を解消するためのアプローチの1つがバーチャルフィッティングだと思っています。どうしてもバーチャルフィッテングを作りたい!という感情よりは「試着って面倒じゃない?」という感情が強いんですよね。洋服を着た瞬間に「試着の必要なし!サイズもぴったりだし、このまま遊びに行こ!」となるような、気持ちの良い買い物体験を提供したい。デジタル上で着装シミュレーションがでれば、試着室に代わるソリューションになるかと思い、方法を模索している最中です。
久保田:洋服が好きな人は楽しく選んだり試着したりするけれど、選ぶのも面倒くさいし試着も面倒くさいと思っている人も多いんですよね。だとしたら自分で選ばなくても、試着しなくても良い買い方を作ろう!という考え方で、その中の1つの手段としてバーチャルフィッティングが候補に出てきているという感じですね。
金山:「選ぶ」という観点で話をすると、特定の分野においては間違いなく人間よりもコンピューターの方が高度な意思決定・未来予測ができるじゃないですか。なので、洋服を選ぶのが苦手・面倒くさいと感じている人に無理に意思決定させるよりも、コンピューターが選んでくれた方がずっと快適だし、自分で選ぶよりも断然おしゃれになるかもしれない。
例えば、音楽や動画の配信サービスを使う時って自分で指名したものを見たり聴いたりするよりも、アルゴリズムによって推薦されたものをなんとなく選ぶことが多くないですか?そして、それによって満足することも多いと思います。逆に、その分野がすごく好きな人は選ぶのが楽しみなので自分で選べばよくて、その分野が不得意な人はコンピューターにお任せする。そんな風に、新しい快適さが実現できると良いですよね。
Q5,仕事も人生もめちゃめちゃ頑張りたいんですが、すぐに疲れてしまいます。どうやって頑張れば良いですか?
久保田:良い質問だね(笑)周りにはすごくストイックな人もいるかもしれないけど、人それぞれのペースがあるので、あんまり無理しなくても良いかなと思います。自分なりに、自分の中で頑張ることが大事なんじゃないかな。
特に人と比べることもないし、成長には個人差もありますからね。大器晩成型もいれば、若いうちに成果を出す人もいる。あまり人と比べすぎると辛くもなるし、人生も楽しくなくなっちゃう。チャンスはいつ巡ってくるかわからないものなので、来た波に乗れるように自分なりに準備をしておくと良いと思います。
金山:大事なのは自分のコンディションを自分自身で客観的に把握することだと思います。人間のバイオリズムは一定ではないので。コンディションと向き合いつつ、やるべきことの中から何をするかを決めて、出力や集中力を高めるのがおすすめです。
Q6,2人の野望を聞かせてください。
金山:僕の場合はシンプルに、死なないことです。
久保田:同じくです。死にたくない(笑)
金山:肉体と精神の分離は必ずできるタイミングが来ると思っているので、まずそこのタイミングまでいかに心身ともにフレッシュな状態を保てるかが勝負ですね。そして心が健やかな状態でまだ何かを成し遂げたいという欲求があるような状態でいたい。それが僕の野望です。
久保田:僕は純粋に音楽を作りたいですね。昔からの音楽への熱が再燃しているので、創作活動は続けたいなと思っています。
金山:僕も同じくです。自分にとってコンテンツは消費するよりも、創る方がずっと楽しいことに最近改めて気づいて。外出自粛や移動が制限されるようになって、家に居る時間が増えた分、動画や音楽といった「誰かが作ったコンテンツ」を消費する時間が増えたんですが、見ていると創造欲が湧いてくるんですよね。科学や文学といった様々な知識をベースにして、新しいものを創造するのは人間のみに与えられた特権。その特権をフルに活用して、自分も楽しみつつ創作活動を続けていきたいなと思っています。
最後に
新卒ではない私がちゃっかりと参加してしまったのですが、ためになる話がたくさん交わされていました。ここには書けないような熱い話もしていたので、新入社員のみなさんが代表の2人から何かを受け取ってくれていたら嬉しいなと思います。
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