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距離を乗り越え、ONE TEAMに。1つになるための方法をWEAR部に聞いてみた

こんにちは、広報の立川です。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ZOZOテクノロジーズでは引き続きリモートワークを実施しています。

今回はファッションコーディネートアプリ「WEAR」の開発を担う、佐野と脇阪のリモートインタビューをお届けします。
幕張と青山それぞれにメンバーがいるため、顔の見えないコミュニケーションにより不穏な空気が漂うことも少なくなかったWEAR部。どのようにして物理的な距離を打破し、チームが同じ方向へと進めるようになったのか、WEAR部で活躍する2名に話を聞きました。

プロフィール

佐野 俊治(WEAR部 プロダクト戦略チーム)
新卒でSlerとして事業会社に入社。その後、2015年に当時のスタートトゥデイに転職。現在はWEAR部 プロダクト戦略チームでWEARの事業方向性などを決めるプロダクトオーナーを務める。
脇阪 博成(WEAR部 サービス開発チーム)
ゲーム会社など数社を経験したのち、2019年6月にZOZOテクノロジーズに入社。WEAR部 サービス開発チームでリーダーを務め、高品質なユーザー体験の実現を目指して開発を行う。


苛立ちを感じる人間関係、チーム内の不和が生じた理由

ー 今日はよろしくお願いします!今回お2人にインタビューをお願いしたのは、WEARチームが壁を乗り越えて、何やらいい雰囲気になってきた、という情報を耳にしたからなんです。単刀直入に聞きますが、部署内にハレーションがあったのは事実なんですか?

佐野:うーん…正直に言うとハレーションはありました。というのも、青山と幕張で開発拠点が2つに跨っていることもあり、顔の見えないコミュニケーションが発生してしまっていたんですよね。同じWEAR部内でも顔を知らない人がいたり、直接話をしたことがない人がいたりして、関係性が希薄になっていたのは事実です。


ー なるほど。物理的な距離が大きな原因としてあったんですね。

佐野:社内では主にSlackを連絡ツールとして使用しているので、メンバー間のやりとりはテキストベースです。現在WEAR部では、運用の改善や効率化に取り組んでいる真っ最中なのですが、対面で会話したことのない相手から突然「あるべき姿はこう、だからこうやった方がいいよ」といった端的な指摘がテキストで届くと、やっぱり少し違和感のようなものを感じてしまうんですよね。その指摘が正しい、正しくないよりも違和感が勝ってしまう。


ー 小さな違和感が大きなしこりになったと。

佐野:はい。事業の拡大に合わせて増員する中で、メンバー間の透明性が薄れてしまっていて、お互いへの認識や理解が難しくなっていました。信頼関係が築けていない中で「あるべき姿とは」といった、仕事の根本に関わってくるような指摘をされても、素直に受け止めるのは難しいじゃないですか。どちらが悪いとかではなく、コミュニケーション不足で互いへの理解が足りていなかったことが原因だったのだと今となっては思います。


ー 脇阪さんからはどのように見えていましたか?

脇阪:私の視点でお話しすると、入社前から「WEARをこうやって成長させていきたい」という希望を代表やCTOから聞いていたので、WEARのあるべき姿であったり、目指す方向性は既に部署全体に浸透しているものだと思っていたんですよね。なので、聞いていた方向性と違えば指摘をしたり、軌道修正したりしていました。

後からわかったことですが、実はWEARの目指す方向性は現場には全く浸透していなかったんです。だから現場の人たちからすれば「この人、入社して突然偉そうなこと言ってくるけど何なの?そもそも誰?」と思われていたんでしょうね。(笑)


ー その認識の齟齬はかなり誤解を生みそうですね。

脇阪:こちらとしては今後の方針と照らし合わせて次の一手を考えたいのに、どうして事前に相談してくれないのかとか、これまでの開発環境からいつ新しい環境に舵を切るつもりなのかとか、不明瞭な点が多すぎて。

大前提の認識に大きなズレがあったことも手伝って、コミュニケーションはまったく上手くいかなかったですし、部署内の不和はひどいものでした。まったく仲良くなかった。

佐野:(笑)


ー はっきり言いましたね、仲良くなかったんですね。(笑)

佐野:そこがわっきー(※脇阪のあだ名)のいいところだよね。

脇阪:仲良くなりそうにもないし、悪くなりそうもないというか。相手のことを何も知らないのに、仕事の話すらもすれ違ったらそりゃお互いイラっとはしますよ。


目指すゴールが同じなら、同じ道のりを一緒に進める

ー お互いがイラっとしている最悪の状況を打破するために、最初にしたことって何だったのでしょう?

脇阪:「ONE TEAM」という言葉を知っていますか?ラグビーワールドカップから生まれた言葉です。

佐野:懐かしいな。(笑)

脇阪:2019年の流行語大賞を受賞した言葉なんですが、私も佐野さんも同じようなタイミングでそれぞれ「ONE TEAM」と発信していて。

佐野:そうそう、完全にタイミングが重なったよね。その時にお互いの想いは一緒なんだ、ということが伝わってきました。目指すゴールが同じなら、同じ道のりを一緒に進んでいけるんじゃないかと。

その時期に初めてWEAR部のリーダー陣が一緒に飲む機会があって。僕らは幕張から、わっきーたちは青山から参加してくれて、初めて仕事以外の話をしたんです。それでやっと相手の人柄を理解することができたんですよね。対面で日常的な会話をするからこそ、相手の人間性が見えるというか。

「本当はこういう人で、こういうことを考えているんだ」という抽象的な部分を含めて、やっと輪郭が捉えられたような感覚がありました。やはり文字だけのやりとりだけじゃ伝わらないことってたくさんありますし、それぞれの持つ人間性をメンバーみんなに理解してもらいたいという思いが強くなりました。


ー「互いを理解したい」と思うことが解決への一歩目だったんですね。

佐野:そこから拠点に関係なく一緒に仕事するための仕組み作りを、わっきーが主導で進めてくれました。「こうやってみるのはどう?」と積極的に提案や相談をしてくれたので、すごくやりやすかったですね。徐々にではありますが、一緒に考えたり作業をする時間を増やしていったことで、今の関係性が生まれたのかなと思っています。


ー いつ頃から拠点間での連携を進めてきたのでしょうか?

脇阪:本腰を入れ始めたのは、昨年10月ぐらいからです。現在は在宅勤務なので難しいですが、定期的に幕張に行くようにしてメンバーと話をする機会を積極的につくるようにしました。それからは拠点を超えてモブプロやペアプロをしたりと、コミュニケーションの取り方も変わってきましたね。

佐野:働く場所に関係なく、多くのメンバーを巻き込んで一緒に進んでいくうちに徐々にONE TEAMになってきたよね。

脇阪:また、以前までWEARの開発は青山と幕張でやることが分かれていて、業務上交わることも少なかったのですが、今年4月の組織変更に伴い、同じ案件を横断的にリモートで進めていくように変更しました。

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みんなちがうけど、みんないっしょ。相互理解が鍵になった

ー 組織変更のタイミングから現在までリモートが継続していますが、どのようにチーム内のコミュニケーションをとっていますか?※ZOZOテクノロジーズでは2月下旬からリモートワークが推奨されています。

脇阪:サービス開発チームでは様々な方法でコミュニケーションを活性化させています。

まずは、組織変更後すぐにメンバー同士の親交を深めるために「ベストフレンドS」というボードゲームをメンバー全員でおこなってお互いの人となりを知り、話しかけやすい環境を作りました。
そこからは毎週一人ひとりと1on1をしたり、毎日の朝会でお互いの顔を見て話をする時間を作ったりと、定期的に接点を持つことを大切にしています。
あとは全社的にDiscordというボイスチャットアプリが推奨されているので、Discordで話をしながらペアプロしたり。

オンラインだからこそ、お互いのことを理解するための時間がより一層必要だと思っています。


ー 個性豊かなメンバーが揃っているからこそ、お互いの人間性への理解や配慮は重要かもしれないですね。

佐野:メンバーそれぞれ性格が違って、同じ内容を同じように伝えても、Aさんはストレスを感じるけれどBさんはストレスを感じない、Aさんは喜ぶけれどBさんは喜ばないといった違いが出てくるんですよね。それはAさんが悪いわけでも、Bさんが悪いわけでもなくて、人それぞれ違って当たり前です。

生まれも育ちも違う人間たちが集まっているんだから、違うことを否定するのではなく、お互いの個性を大切にして、仕事のしやすい関係を整えた方が健康的ですよね。

WEAR部のエンジニアは若手が多いこともあって、すごくピュアで素直なんですよ。WEARのことが大好きで、「もっと良いプロダクトにしていきたい」と全員が思っている。技術的にも変な癖がついていないので吸収も速いし、伸びしろしか感じないです。


ー 伸びしろ、ですか。

脇阪:変な癖がついていない、というのは新しい技術を教えやすいし覚えやすいということとイコールなんですよね。

佐野:ピュアでまっすぐなメンバーの中に、わっきーのような基盤のしっかりしたリーダーが入ったことによって、段階的に技術を伸ばせる環境が整ったと思います。余計な技術が混ざっていないからこそ、一歩一歩着実に進んでいけるというか。

脇阪:今はちょっとずつアウトプットが出てきている状態で、本人たちもだんだん楽しくなってきた頃かなと思います。ここからグイッと伸びる時期が来ると思いますよ。


WEARは新時代へ。破壊ではなく、サービスを進化させる

ー D2C事業の始動が発表され、WEARの新たなチャレンジが始まりました。お二人から見て現状をどのように感じていますか。

佐野:これまでの事業で蓄積してきたデータや知識を基に、より面白いことができるのではないかと思います。WEARにしかできないビジネス、WEARにしかできないモノの売り方をもっと考えて引き出せれば、ZOZOグループとしての価値をより高めていくことができる。そういった意味で、とても新鮮で面白い挑戦ができる環境だと感じています。

脇阪:エンジニアサイドとしては、ビジネスサイドが描く戦略を一早く検証できて、良質なものをユーザーに届けられる、プロのエンジニア集団になりたいと思っています。そのための技術力を磨いたり、時間やリソースが割かれてしまっている業務部分を改善したりと、やるべきことを1つずつ進めているところです。


ー 新たなビジネス構想や技術導入に反発はなかったのでしょうか?

佐野:WEARは立ち上げから現在までで、目的や在り方が徐々に変わってきているんです。方向転換が多ければメンバーの不信感が募るのは当然なので、しっかりと説明責任を果たしてみんなが納得できるようにすることが重要だと考えています。プロジェクトの全体像を共有し、明確なゴールが定まったことで、全員が同じ方向に向かって走れる組織になってきたと思います。

脇阪:開発に関しては一部リプレイスを進めているので、開発環境の変化は大きいです。不安を感じる部分もあるかと思うので、リプレイス後の環境を体験してもらって「リプレイス環境は素晴らしいんだ」と感じてもらうようにしています。
今はすごく大変な開発が、リプレイス環境だと簡単にできることを丁寧に伝えてきたので特に反発はないですね。


ー お話を聞いていて、WEARの未来がますます楽しみになりました。さらに成長を加速させるために新たな仲間が必要になりますね。

佐野:そうですね。サービス愛があって、ピュアな人に入ってきてもらえると嬉しいです。WEARチームはすごくサービス愛が強いチームなので、同じ思いを持って仕事に取り組んでくれる人。あとは技術的な面を受け入れて、一緒に成長していけるという点でピュアな人が理想です。サービス愛のあるピュアな人となら、きっとうまくやっていけると思います。

脇阪:技術面だとリプレイスがとても難しい案件がいくつかあるので、そこをリードできる存在が欲しいです。難易度が高い案件でも一人で引っ張ってリードして、周りを巻き込んで案件を進められるくらいの推進力を持ったエンジニアがいてくれると理想ですね。なおかつマネジメントも出来たら、もう最高です。


おまけ


インタビューに帽子を被った姿で登場した脇阪さん。在宅勤務が始まってからすぐにセルフで坊主にしたらしく、恥じらいのあまりインタビューのためにZOZOTOWNで帽子を購入したのだとか。

巷ではセルフ坊主が流行っているらしく、一時期バリカンが在庫切れになっていたそうです。
みんな考えることは一緒ですね。


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