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AIを味方にする働き方とは?ZOZOテクノロジーズ野口に聞く、AI人材の多様性と可能性


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令和元年である本年をZOZOグループでは「ZOZO AI化元年」と位置づけ、運営するサービスでの全面的なAI活用を目指しています。今年4月には強力なAI人材として「のぐりゅう」こと野口竜司がジョインし、会社全体でAI活用に力を入れています。今回は、自身の体験を元に執筆した「文系AI人材になる」の出版を記念して野口のインタビューをお届けします。


文系AI人材って何者だ?

ー 早速ですが出版おめでとうございます!本を出版することになった、きっかけは何だったんですか?

野口:ありがとうございます。もともと、東洋経済で1年程前からAIビジネス講座をやらせていただいていて、それがきっかけでお話を頂き出版に至りました。毎年、年はじめに1年の目標を立てるのですが、その中のひとつに「AIの本を1冊出版する」があったので達成できて良かったです。自分自身が文系AI人材として苦労した経験もあったので、その経験を通して学んだことを言葉にして伝えていきたいと思っています。

ー そうだったんですね!「文系AI人材」とはどういった方のことなんですか?

野口:「文系AI人材」という言葉は、私が作ったんですよ。AIプロジェクトにおいて必要なことで、データサイエンティストやエンジニアなどの理系AI人材がやらないことを全てやる、逆に言うと理系AI人材さん自らが行わなくてもよいことを巻き取っていく人のことを「文系AI人材」と、この本の中で定義しています。具体的にはAI企画やAIプロジェクトのPMなどです。データサイエンティストやエンジニアが120%の力を出せるように周りの環境を整えていく、そのためならなんでもやるのが文系AI人材の仕事だと思っています。

ー なるほど。すごくわかりやすい例え方ですね。

野口:AI人材と聞くと、いわゆる理系で専門知識がたくさん必要で難しいことをしている人たちというイメージがあるかと思います。もちろんそういった技術者のような人も必要なんですが、それだけではビジネスとしてなかなか進めることができません。AIを活用した企画を立て推進し、技術者と協力関係を築きながら運営していく人が必要なんです。でもそういった人のための講座とか、本ってあまりないんですよね。そこで、自分の体験が役に立つならと思って出版に至った次第です。

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AI=難しい、馴染みがないもの というイメージを変えていく

ー AIという未知のものに対して、どう向き合えばいいのか悩んでいる人も多いかと思います。

野口:人とAIの仕事の関係性は5パターンに分けられます。この図は人中心とAI中心の仕事を5段階にしたものです。人にもAIにも、得意不得意があるので得意なところはやって、不得意なところを補完してもらう。人とAIが共働きしていくイメージです。

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ー 具体的にはどういうことですか?

野口:AIは何が得意で、何が不得意なのか。人は何が得意で、何が不得意なのかを知って組み合わせをアレンジしていくことが重要だと考えています。分業のあり方やタイプを知って、どれが適当なのかを決める=共働きの設計者になるわけです。人間ができなかった仕事をAIに拡張してもらうパターンもあれば、人の仕事をAIが補助するパターンもあります。人とAIがどうやって協力していくのが一番良い結果を生むのかを考えて設計するのが、文系AI人材の大きな役割でもあります。

ー とはいえAIと聞くと、自分には関りのない難しい仕事だと感じている方も多いのではないでしょうか?

野口:言葉だけ聞くと難しく感じるかもしれません。でも実は、用語をしっかり押さえて事例を知って…と知識を貯えれば、誰にでも扱えるものなんですよ。私が部長を務めているAI・プロジェクト推進部ではこれまでAIに関わりがなかったけれど、この会社に入ってから初めてAIの企画に携わったり、AIプロジェクトのPMを担当しはじめた、というメンバーもたくさんいます。

ー 未経験からだとかなり大変そうに感じますが、どのように慣れていくのですか?

野口:AI習得の4階建て構造と呼んでいるのですが、まずは①AIの基礎知識(関連用語など)を丸覚えする、②実際に作ってみる(もしくは作っているのを間近で見る)、③企画のコツを覚える、④様々な事業、業種での事例をとことん知る といった流れで、徐々に慣れていってもらいます。最初の企画出しに関しては、AI企画100本ノックをしたりもします。チーム全体で集まってとにかく企画を出し続ける。3時間ぐらい集中してやってみると、意外とたくさんアイディアが出たりしますよ。

ー 現在のチームの成長度はどうですか?

野口:現在のチームのAIネイティブ度はかなり高いと言って良いと思います。それぞれが情報をキャッチアップして、実際に課題に取り組んでいる感じですね。

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来たれ、未来のAI人材。

ー 現在ZOZOテクノロジーズでは複数のAI関連のプロジェクトが走っていますが、これから一緒に働きたいと思うのはどんな人ですか?

野口:先入観なく新しいことに飛び込める人が良いなと思います。AIに関して未経験でも構いません。AI=難しいというイメージに偏りがちですが、基礎を押さえてツールを使えばカジュアルに関わることができるものです。ビジネス推進やプロジェクトマネジメントの経験があれば、その経験とAIをかけ合わせてより新しいことができるのではないでしょうか。

ー ZOZOテクノロジーズでAIを扱いたいならこの本を読めば完璧ですね!

野口:はい、これを読んでおいて貰えればバッチリかと思います!(笑)


イベント情報

2020年1月30日(木)に、野口が登壇するAIプロデューサー向けのMeetupを開催いたします。 ご興味のある方は、以下のイベントページからご応募下さい。

zozotech-inc.connpass.com

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