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ZOZO ファッションテックハイライト 2022

こんにちは、メリークリスマス!🎄ZOZO広報です。
本記事はZOZO Advent Calender Vol.7 25日目の記事です。

2022年はZOZO初のリアル店舗「niaulab by ZOZO」のオープン、米国での「ZOZOFIT」の提供開始、「Made by ZOZO」の開始など、今年もさまざまな取り組みを進めてきた一年でした。

本記事では、経営戦略として「MORE FASHION × FASHION TECH 〜ワクワクできる『似合う』を届ける〜」を掲げるZOZOの1年の総括として、2022年のZOZOグループのファッションテック関連の取り組みを振り返る「ファッションテック ハイライト 2022」を公開します!

①2022年のピックアップニュース

niaulab by ZOZO

<niaulab by ZOZO(似合うラボ)とは>
似合うラボAIとプロのスタイリストの知見を掛け合わせ、スペシャルな体験を無料で提供する超パーソナルスタイリングサービス

ZOZO初のリアル店舗として12月16日(金)表参道にオープンし、応募受付を開始しました。

また、見るだけで「似合う」がわかるYouTubeチャンネル「niaulab TV by ZOZO」を立ち上げ、「似合う」のノウハウやtipsをお届けするコンテンツを配信中。(※毎週火曜日・金曜日 19:00~配信予定)

  • 似合うラボ オープン日:2022年12月16日(金)


②テクノロジーハイライト

ZOZOFIT

<ZOZOFITとは>
フィットネス・ダイエット・ボディメイクなどのさまざまな目的に対して、ワークアウトの進捗をサポートするボディーマネジメントサービス

今年8月より米国にてZOZOFITの提供を開始。
3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」の体型計測テクノロジーを活用した初のサービスとなり、ZOZOSUIT本体をご購入いただくことで、ZOZOFIT専用アプリを通じた計測サービスをご利用いただけます。


Made by ZOZO 

<Made by ZOZOとは>
ファッションブランドの在庫リスクゼロを目指す、生産支援プラットフォーム。これまで手作業でおこなっていた工場での作業をデジタル化し、複数の異なるデザインの商品を同時並行で生産可能にする当社独自のシステムを開発することで、最低1着から生産をおこない、商品を受注してから最短10日で発送します。
ブランド様は在庫リスクゼロ、すなわち過剰在庫による売れ残りリスクゼロで販売でき、商品のバリエーションを豊富に揃えることが可能になります。

今年9月、Made by ZOZOによる受注販売を開始しました。今後、対応ブランドや型数は拡大予定です。


ショップスタッフの販売サポートツールFAANS

<FAANSとは>
2021年11月に始動したZOZOTOWNとブランド実店舗をつなぐOMOプラットフォーム「ZOZOMO」で展開するサービスの1つ。アパレルリテールテックサービスとしてファッション業界の新しい仕事道具となることを目指しています。

お客様がZOZOTOWN上でブランド実店舗の在庫取り置きを希望した際に、ショップスタッフ様がFAANS上での簡単操作で取り置き対応を完結できる機能に加え、ショップスタッフ様がFAANSを通じてZOZOTOWNやWEAR、ZOZOTOWN Yahoo!店、ブランド自社ECへコーディネート画像を同時投稿できる機能などを今年新たに追加しました。


WEAR/ファッション特化型ソーシャルコマース

<WEARとは>
WEARは、2013年にサービスを開始したファッションSNSです。現在アプリダウンロード数は1,600万件を突破し、1,300万件を超える多種多彩なコーディネート画像が集まっています。ファッション好きのユーザーから高い支持を得ているWEAR公式認定ユーザー「WEARISTA(ウェアリスタ)」やファッション好きの著名人・インフルエンサー・ショップスタッフ・一般ユーザーが投稿するリアルなコーディネートから、最新のトレンドや洋服の着こなし方法がわかります。

今年6月、「WEAR」にてコーディネートの着用アイテムを手軽に出品・購入できるファッションに特化したソーシャルコマース機能を提供開始。コーディネートから「WANT(欲しい)」ボタンで出品をオファーすることも可能です。

この機能は、二次流通の機会創出につながる取り組みの一つでもあります。単なるファッションアイテムの売買だけではなく、アイテムの所有ユーザーから購入ユーザーへそのファッションアイテムへの想いがつながること、アイテムを購入したユーザーが新しいファッションの着こなしや楽しみ方を提案することで、アイテムに新たな付加価値が生まれます。


ARメイク

https://zozo.jp/armakeup/

<ARメイクとは>
高度なARとAI技術により、まるで鏡を見ながら商品を試すような感覚で、ZOZOCOSMEの様々なコスメアイテムをZOZOTOWNのアプリ上でお試しいただける機能。商品詳細ページからワンタップで「ARメイク」を起動でき、簡単な操作で自分の顔にバーチャルメイクができます。

今年4月にZOZOCOSMEでARメイクの機能のサービス提供を開始し、9月には対応カテゴリーを追加しました。

  • 対応ブランド数:47ブランド

  • 主な対応ブランド:ディオール、GIVENCHY BEAUTY、THREE、Estee Lauder、BOBBI BROWNなど

  • 対応アイテム数:1,832点

  • 対応カテゴリー:リップ、アイシャドウ、チーク、アイブロウ、アイライナー、マスカラ

※2022年9月6日時点


ZOZOTOWNリプレイスPJ 

2004年当時のZOZOTOWN

ZOZOTOWNは2004年のサービス開始以降、基本的なアーキテクチャを変えずに成長してきましたが、サービス成長をより加速させるためにはオンプレミスからクラウドベースのインフラストラクチャへ移行する必要があり、2017年にZOZOTOWNのリプレイスプロジェクトを立ち上げました。

新機能開発と比べると華やかさはなく苦労が多いことに加え、新しいプロダクトを作るより実は難しいとも言われるリプレイスプロジェクトですが、クラウド化によるセール時など高負荷時にスケール可能な柔軟なシステムの実現や、技術のモダン化により監視SaaSを利用できるようになったことでシステム安定性が向上するなど、さらなるサービス成長につながる効果がすでに出始めています。

現在もリプレイスPJは進行中です!


③研究開発ハイライト

SXSW出展

今年3月、世界最大級のテクノロジーと音楽・映画の祭典「SXSW 2022」に出展。スマートテキスタイル、バーチャルヒューマン、コンセプトムービー、計測テクノロジーといった、国内外初公開を含む4カテゴリのプロトタイプ作品を展示しました。

EXPO内、最大スペースでの出展となった当社ブースには連日多くの来場者が訪れ、ZOZOグループが展開する先端テクノロジーに触れ、体験し、スタッフと様々なアイデア交換をすることでブースは大いに盛り上がりました。


アルスエレクトロニカ出展、「STARTS Prize 2022」で栄誉賞受賞

今年9月、東京大学筧康明研究室、株式会社 細尾の共同研究プロジェクト“Ambient Weaving”をオーストリア・リンツにて開催されたメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ 2022」に出展。
「STARTS Prize 2022」にてHonorary Mention(栄誉賞)を受賞しました。伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせたユニークなプロジェクトチームとアプローチにより、表現と技術の両面において新たな美を追求したことが評価されました。


拠点間輸送を最小化する在庫配置研究

ZOZO研究所が研究をおこなった「物流倉庫拡張後の拠点間輸送を最小化する在庫配置」が、今年のオペレーションズ・リサーチ学会において第42回事例研究賞を受賞しました。

本研究は、当社の物流拠点新設にあたり、高度な技術を用いずともインパクトの大きな意思決定にオペレーションズ・リサーチを活用できることがわかる事例です。さらに、運用面における工夫も評価され、数理最適化を複雑な業務全体の中の適切な部分で活用することの重要性が多くの実務家の参考となる事例研究として選ばれました。


曖昧なファッションの表現をAIが自動で解釈する技術を開発

ZOZO研究所、早稲田大学の研究グループは、Webサイト等でファッションを検索しようとすると、「カジュアル」「ストリート系」などのファッション特有の曖昧な表現で説明されていることから、利用者が求める検索結果にたどり着くことが難しいという課題を背景にファッションへのイメージをAIが自動で解釈し、ユーザーからの曖昧な問いに対して回答する新たな技術を開発しました。

全身コーディネート画像とファッション特有の表現を自動的に学習・解釈し、それらの関係性を明らかにすることで、ユーザーからの抽象的な問いに対して回答が可能になります。

本研究成果は、オランダのエルゼビア社が発行する『Expert Systems with Applications』に2022年11月17日(現地時間)にVersion of Record(最終公開版)として公開されました。

  • 雑誌名:Expert Systems with Applications

  • 論文名:Fashion Intelligence System: An Outfit Interpretation Utilizing Images and Rich Abstract Tags

  • 執筆者名(所属機関名):Ryotaro Shimizu*a & *b、Yuki Saito*b、 Megumi Matsutani *b、 Masayuki Goto*a (*a…Waseda University、*b…ZOZO Research)

  • 掲載日時(現地時間):2022年11月17日

  • 掲載URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0957417422021856?via%3Dihub


④開発組織ハイライト

2022年はZOZOTOWNの年間購入者数が1,000万人を超えるなど、サービスとしての成長とともに、その裏側を支える開発組織の成長があった一年でもありました。

大規模テックカンファレンスへのブース出展やテックブログの執筆、Meetupの開催など、これまで以上に積極的に活動してまいりました。

ここでは、ZOZOの開発部門の一年の振り返りとして、開発部門の組織開発をリードする技術本部 本部長 兼VPoE 瀬尾のコメントをご紹介します。

<株式会社ZOZO 技術本部 本部長 兼VPoE 瀬尾 直利コメント>

2022年は、これまで以上に開発効率を上げ高速にサービスを成長させる“高速前進”に向けた取り組みを進めた1年間でした。
また技術的な方向性、設計や開発手法、実装や品質などプロダクトの技術面での定義づけなど、技術面において全社貢献する役割を担うテックリードの選出や障害削減のためのガイドライン策定といった、各エンジニアの基本技術レベルが高い「骨太な組織」に向けても動き出しています。
全社に向けて部門ごとに取り組む施策や成果を発表する機会の創出や、テックブログやnoteでの積極的な発信も継続し、2023年も引き続きファッションテック企業として、お客様にワクワクしていただけるファッション体験を提供してまいります。

ここまで、ZOZOグループの2022年のファッションテックに関する様々な取り組みをご紹介してきました。私たちはファッションテック企業として、2023年もたくさんの挑戦をしていきたいと思っています!
みなさま良いお年をお迎えください!



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