ZOZO ファッションテックハイライト2023
メリークリスマス!🎅🎄ZOZO広報です。
本記事はZOZO Advent Calender Vol.5 25日目の記事です。
2023年は、新たな物流拠点 「ZOZOBASEつくば3」の本格稼働開始、展示“Ambient Weaving Collection --環境と織物”の開催、ZOZOTOWN上での「アイテムレビュー機能」の提供開始など、様々な取り組みを進めてきた一年でした。
本記事では、経営戦略として「MORE FASHION × FASHION TECH 〜 ワクワクできる『似合う』を届ける 〜」を掲げるZOZOの一年間の総括として、2023年のZOZOグループのファッションテック関連の取り組みを振り返る「ファッションテックハイライト 2023」を公開します!
①2023年のピックアップニュース
「ZOZOBASEつくば3」が11月1日に本格稼働開始
11月に、自動化により30%の省人化に成功した新たな物流拠点 「ZOZOBASEつくば3」が本格稼働を開始しました!
アイテムごとに形状が異なり、かつ小ロットで多品種という商品の特性がある当社では、物流拠点の自動化は難しいとされていましたが、ZOZOBASEつくば3では将来的な人口減少への対応として既存拠点の約4倍の設備投資を行い、自動化を推進しました。
展示“Ambient Weaving Collection --環境と織物”を東京・丸の内「HaNT」にて開催
8月に、ZOZO NEXT・東京大学・細尾の共同研究プロジェクトによる作品展示“Ambient Weaving Collection --環境と織物”を東京・丸の内「HaNT」にて開催しました。
国内外で一般初公開となる、現在研究開発を進めているプロトタイプシリーズ Woven Prototypesのうち6点を含む、作品計8点の展示をおこないました。
また、10月27日から2024年3月17日まで、展示「Ambient Weaving II」を京都のHOSOO GALLERYで開催中です!
ZOZOTOWN上で「アイテムレビュー機能」を提供開始!
11月に、ZOZOTOWN上で「アイテムレビュー機能」を提供開始し、ファッションアイテムやコスメのレビュー投稿や閲覧が可能になりました!
ファッションアイテムとシューズアイテムでは、レビューコメントに加えて購入者の性別や世代、身長や体重、普段着用しているサイズなどの情報、実際に購入した商品のサイズ感を参考にすることができ、コスメアイテムは「しっとり」「さっぱり」「さらさら」など使用感の参考になる商品の特徴や購入者の性別・世代といった基本情報に加え、購入者の肌タイプやパーソナルカラー、お肌の悩みなど、コスメアイテム特有のレビュー情報も項目として追加しています。
②テクノロジーハイライト
WEAR、サービス開始から10周年!
2013年10月31日にサービスを開始したWEARは、ファッションの最新トレンドやリアルな着こなしが分かるファッションコーディネートアプリとして多くの方にご利用いただき、今年10周年を迎えました。
ZOZO NEXTがデジタルファッションブランド「REVINAL」を立ち上げ
8月に、ZOZO NEXTがデジタルファッションブランド「REVINAL」を立ち上げ、オンラインで着用できるデジタルファッションアイテム10点を、米ロサンゼルスを拠点とするデジタルファッションプラットフォーム「DRESSX(ドレス・エックス)」において販売しました。
また、10月には、アジア最大規模のアバターベースのソーシャルプラットフォーム「ZEPETO」でデジタルファッションアイテムを販売しました。
FASHION TECH NEWS英語版をリリース
10月には、より多くの人にFASHION TECH NEWSのコンテンツをお届けするために、FASHION TECH NEWS英語版をリリースしました。英語版の記事制作にあたっては、日本語で制作した記事の翻訳作業を生成AIの大規模言語モデルを使用することで、効率的に英語版の記事制作をおこなっています。また、生成AIで翻訳した記事は校正、校閲を通して、記事の品質を担保しています。
アイテムの質感やシワ・ドレープ感まで表現するバーチャル試着体験を提供
ZOZO NEXTとTSIホールディングスは、TSIが展開するレディースブランド「STUMBLY(スタンブリー)」の公式オンラインショップにてアイテムの質感や落ち感まで表現するバーチャル試着機能を提供し、CVRやコスト、顧客からのフィードバック等を検証する実証実験を2月16日(木)から5月31日(水)まで実施しました。
③研究開発ハイライト
ZOZOSUIT®を用いた側弯症検知
3D計測用ボディスーツZOZOSUIT®と検証用に開発した専用のスマートフォンアプリを用いて、主に若年世代の治療を要する可能性のある中等症以上の脊柱側弯症を検知することに成功しました。
本研究結果は米国の学術誌『Spine』(現地時間9月15日付)の本掲載および8月26日にオンライン版に公開されました。
空気圧で駆動する人工筋肉を活用した変形するテキスタイルの共同研究を開始
ZOZO NEXTは、金沢大学理工研究域フロンティア工学系 ロボティクス・メカトロニクス研究室とともに、流体アクチュエータ(空気圧で駆動する人工筋肉)を統合した変形するテキスタイルに関する共同研究を5月より開始しました。
本共同研究では、テキスタイルの持つ特性の中でも、人と触れ合う際に変化する「形状」や「硬さ」という点に着目し、流体アクチュエータをテキスタイルに統合することで、パフォーマンスなどに用いる演出用の衣装や住環境空間、モビリティなどの領域で、インタフェースとしてのスマートテキスタイルの可能性を模索します。
服装の個別アイテムの特徴に注目して曖昧なファッションの表現をAIが自動で解釈する技術を開発
ZOZO NEXTと早稲田大学の研究グループは、ファッションへのイメージを自動的に学習・解釈し、ユーザーからの曖昧な問いに対する回答を得るための「Fashion Intelligence System」の精度を向上させた上で、新たな機能を実現するための機械学習モデルを開発しました。「この服装の上半身(下半身、靴など)はどのくらいカジュアルか」「この服装の上半身をもう少しビジネスカジュアルにするとどのような服装になるか」などのユーザーからのより詳細な質問への回答を得ることができます。
本研究成果は、オランダのエルゼビア社が発行する『Knowledge-Based Systems』(論文名:Partial visual-semantic embedding: Fine-grained outfit image representation with massive volumes of tags via angular-based contrastive learning)にて2023年7月28日(現地時間)にVersion of Record(最終公開版)としてオンラインで掲載されました。
④開発組織ハイライト
2023年6月、瀬尾 直利が執行役員 兼 CTOに、橋本 祐樹が執行役員 兼 ZOZOTOWN CPOに就任しました。
ここでは、ZOZOの開発部門の一年の振り返りとして、開発部門をリードする、CTO 瀬尾とZOZOTOWN CPO 橋本のコメントをご紹介します。
株式会社ZOZO 執行役員 兼 CTO 瀬尾 直利コメント
株式会社ZOZO 執行役員 兼 ZOZOTOWN CPO 橋本 祐樹コメント
ここまで、ZOZOグループの2023年のファッションテックに関する様々な取り組みをご紹介してきました。私たちはファッションテック企業として、経営戦略である「MORE FASHION × FASHION TECH ~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~」を実現できるよう2024年もたくさんの挑戦を重ねていきたいと思っています!
みなさま良いお年をお迎えください!🎍