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向き合う力が自分と周りを変えていく~メンバーとプロダクトを想う、ZOZOTOWNプロダクト責任者の成長論~


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こんにちは、広報の立川です。今回はEC開発本部 ZOZOTOWN部の部長を務める橋本のインタビューをお送りします。決断する立場の難しさと面白さ、そしてZOZOTOWNが目指す未来について明かしてくれました。


プロフィール

橋本 祐樹
株式会社ZOZOテクノロジーズ ZOZOTOWN部 部長 
福島県出身。慶應義塾大学 商学部を卒業後、2012年新卒採用で株式会社スタートトゥデイ(現:株式会社ZOZO)に入社。開発部に配属となり、以来8年間ZOZOTOWNのシステム開発を担当。現在は、株式会社ZOZOテクノロジーズEC開発本部 ZOZOTOWN部の部長を務める。



好奇心と挑戦力が、自身の成長を育んでくれた

ー 今日はよろしくお願いします!まずはこれまでの経歴を教えてください。

新卒で当時のスタートトゥデイに入社し、今年で9年目を迎えます。入社から一貫して、ZOZOTOWNのシステム開発に携わっており、2018年11月にZOZOTOWNのプロダクトオーナーとなりました。今年の4月に組織変更があり、現在はEC開発本部でZOZOTOWN部の部長を務めています。

ー 橋本さんは入社当時からエンジニアとして活躍していますが、学生時代からプログラミングに触れ合う機会があったのですか?

いや、プログラミングは全くの未経験だったんですよ。大学が商学部だったこともあって、入社時はマーケティングを担当したいと思っていました。ですが、新卒研修を受けていくなかで、どんどんエンジニアに興味が湧いてきて。気づいたら「僕、エンジニアやりたいです!」と手を挙げていたんですよね。

ー なかなかアグレッシブな決断ですね。エンジニアの仕事に強く惹かれた理由は何だったのでしょうか?

エンジニアになれば、自分が思い描いたものを自分の手で作れるようになると思ったからです。あとは基本となるシステムの仕組みがわからなかったので、単純に仕組みを知りたいと思ったのも大きかったですね。今となっては、あの時に好奇心に任せてチャレンジしてよかったと思っています。入社1年目には「ZOZOCOLLE」という、オフラインで行う合同展示会のような大きなイベントで表示するコンテンツの開発を任せてもらえたり、4年目には管理職になったりと、様々な挑戦の機会を与えてもらいました。

ー 入社して9年、今ではZOZOTOWNの方向性を握る立場となりました。プレイヤーだったころと比べて自身の変化はありましたか?

うーん…正直なことを言うとあまりないですね。もちろん、役割や立場に合わせて自分の動き方も変えていってはいますが、今も昔もZOZOTOWNというプロダクトが大好きだし、自分が思い描いたものを自分の手で作りたいという思いは変わっていないです。本当の意味は「自分」ではなく「自分たち」ですけどね。エンジニアみんなにそういう気持ちを持ってもらいたいです。

ー 現在はコードを書くことは少なくなったと思いますが、書きたいと思いますか?

たまに思うかな。自分だったらこうやって作るのにな、と思ったりもしますができるだけ口出しせずに見守るようにしています。僕から事細かに指示するのは簡単ですが、そうではなく一人ひとりがベストを考え抜いて開発し、さらにそれを育てていける組織にしたいからです。とは言うものの、メンバーから「いちいち口出ししないでください!」と怒られることもあるので、頑張って見守らないといけませんね(笑)

ー それもプロダクトやメンバーへの愛ゆえですね。

そう感じてくれていると嬉しいですね。メンバーからプロダクトに対しての意見が出るのは、マネージャーをしていて嬉しい瞬間の1つです。思い入れがあるからこそ意見が出るし、一人ひとりがそれだけ真剣にプロダクトと向き合っているということ。メンバーの成長を感じますし、頼りがいがあるなと嬉しくなります。

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プロダクト責任者としてメンバーにもプロダクトにも誠実でありたい

ー 部長となるとマネジメントと事業の方向決定の両軸での視点が必要ですが、やってみて率直にどう感じていますか?

日々メンバーが楽しそうに働き、悩みながら成長していく姿を近くで見られるのはとても嬉しいことですし、やりがいにつながっています。また、部長としてZOZOTOWNの方向性に深く関わり、より良いプロダクトにしていくための道筋を決めていけることも、もう1つの大きなやりがいです。

ー 大きなプロダクトであるほど、方向性を決めるには体力が必要な気がしますが?

そうですね。プロダクトが大きくなって関係者が多ければ多いほど、全員が納得して同じ方向へと進むのは難しいと思います。職種を分けて考えるのは好きではないですが、開発側とビジネス側のように立場が違えば、お互いが見えている視点が違って、考え方に差が出てくるのは当然のことなんですよね。そういった差を埋めるために僕ができるのは、両方の立場を理解したうえで議論をしたり、判断したりすることだと思っています。

ー お互いが納得して進むための橋渡しの役割もあるんですね。

開発側には開発の目的や背景を、ビジネス側には「こういうシステム戦略があるからこうしたい」という理由や背景を説明するようにしています。その時々によって内容は変わりますが「なぜやるか」という目的や理由を説明して、メンバーが理解することはプロジェクトを成功させるために絶対的に必要なことです。それを僕が伝えられないのはメンバーに対しても、プロダクトに対しても不誠実なことだと思っています。

ー 不誠実…ですか。

はい。例えば「どうしてこれをやるんですか?」とメンバーに聞かれたときに「上から言われた案件だから」と答える上司をどう思いますか?

ー 信用できないというか、モヤっとしますよね。

その答えしか返せない時点でメンバーに対して不誠実ですよね。そして自分自身も答えがわからないということは、プロダクトのことを理解していないこととイコールでもあります。僕はそういう存在でありたくない。というのも、以前の僕は「上から言われた案件だから」と言ってしまう上司だったんですよ。

ー そうだったんですね。

自分自身も「なぜやるか」が明確ではないままに、メンバーに指示を出してしまっていたんです。その結果、いろいろなところで揉め事や問題が起こったんですよね。その時に「自分の不誠実さが原因だ」と痛感しました。それからは何かに取り組むときに誰よりも真剣に考えるし、真摯に取り組むようにしています。誰かのせいにしたり、何かのせいにするのは簡単なことだけど、それは何の解決にもならないんですよね。

ー どこまでもメンバーとプロダクトに対して誠実でありたいと。

そうじゃないと、いる意味がないと思っています。とはいえ、まだまだできていないところもたくさんあるので、反省することも多いです。立場的にも自分の意見=開発側の意見となって、自分の決断が会社全体の事業の方向性に直結するので、やはり責任は感じます。

ー 苦しい決断を迫られることもあるそうですね。

そうですね。「この決断をしたら、このチームが苦しくなるな」と思うとそのチームのメンバーの顔が浮かんだりして。ですが明るい未来のためには今、苦しい決断をしないといけない時も多々あります。そういったことも含めて、一緒に乗り越えていきたいですね。

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テクノロジーの力でZOZOTOWNを変えていく

ー 大きく話は変わって、ここ1年間は本当に激動の毎日でした。会社に長く在籍している橋本さんから見て、現在の状況をどう感じていますか。

やはり大きな支えを失ったのは事実だと思います。最初は喪失感もありましたが、支えがなくなったぶん、今は一人ひとりが自分の頭で考えて自分たちで決断して前へ進まないといけない状況です。これまで以上に、ユーザーのことやプロダクトのこと、そして仲間と会社の幸せを考えなければならないと思っています。

ー 期待と不安、という感じでしょうか。

期待と不安はいつだって表裏一体ですからね。この状況を迎えたからこそできることもたくさんあるし、会社もZOZOTOWNというプロダクトもまだまだ成長できると思っています。

ー 今後の成長の鍵は何だと考えていますか?

成長の鍵は間違いなくテクノロジーの力が握っていると思っています。それはエンジニアにかける期待感でもありますね。

ー テクノロジーの力、ですか。

はい。ここ最近は優秀な人材もたくさん入ってきて、研究所もできました。ZOZOTOWNに関してはAIやパーソナライズの活用を加速させ、他ファッションECとの差別化を図っていきたいと考えています。日本中のファッション好きから選ばれ、皆さんのファッションライフに常に寄り添っていけるプロダクトにしていけたら理想ですね。


新たな力とともに、一歩前へ

ー まさに第二創業期であり、転換期ですね。

そうですね。僕らは今、次に進まないといけないフェーズを確実に迎えています。将来の自分たちが「進んできた道は正しかった」と言えるように、種蒔きしている最中なので1年後の僕らを楽しみにしていて欲しいです。

ー 今後の成長のためにも、新たな仲間が必要となります。ZOZOテクノロジーズで活躍できるのはどのような人だと思いますか?

愛のある人。これはどれだけ会社の規模が大きくなったとしても、変わらないことです。自分だけにフォーカスするのではなくて隣で働く人の幸せも願える、そういう人が集まる会社であってほしいと思っています。


最後に

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