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デザインは全てに宿る――。15年以上ZOZOと歩む、佐藤の視点。

【プロフィール】
佐藤大介(CI室ブランディングデザイン部/2006年中途入社)
広告代理店、デザイン会社を経て、2006年にZOZOへ中途入社。ZOZOTOWNのサイト・アプリのUI/UX、プロモーション、映像制作まで幅広く手がける。近年では、ZOZOSUITやZOZOMATのデザイン、CI室ブランディングデザイン部としてZOZOグループ全体のブランディングにも携わる。愛称は“DAZZY”。

インハウスデザイナーには興味がなかったのに、
それでもZOZOに転職した理由

ずいぶん昔になりますが、デザイン誌に記事を寄稿していたことがきっかけとなり、縁あって2006年にZOZOへ中途入社することになりました。当時、そのデザイン誌で私と似たテイストの記事を書いている人がいて、いつしか連絡を取り合うようになったのですが、その彼が実はZOZOで働くクリエイティブディレクターだったんです。

当時はまだ、ZOZOTOWNがオープンして間もない頃でしたが、それでもデザインに力を入れていることが感じ取れました。サイト上にはリアルなCGで「架空のファッション街」が表現されていて、ファッション好きにはもちろん、デザイナー視点で見ても、とても面白い取り組みをしている会社だということが伝わってきたんです。彼にも「ZOZOは面白い会社だよ」と言われていて、気が付いた頃には入社していました。

しかし当時、デザイナーといえばデザイン事務所や広告代理店で働くことが主流で、インハウスデザイナーは、今ほどメジャーではなかったと思います。デザイナーの友人には「なんでインハウスに転職するの?」と言われたのを覚えています。

でも、ZOZOはクリエイティブに対してすごく理解があり、その当時からデザイナーの役割を重要視していました。そもそも経営層にそういった意思がなければ、デザイン志向な会社は生まれてこないと思います。ZOZOは、デザイナーが事業の上流に入り込むことを求めるなど、「デザインはデザイン事務所や広告代理店に依頼するもの」という考え方が当たり前だった当時にしては、しっかりとデザイナーが活躍できる場所を用意していたと思いますし、会社としてデザインの活用がとても上手くいっていると思っていました。

そういう土壌もあって、ZOZOなら自分の経験を活かせるだろうと飛び込み、かれこれ15年。これまでZOZOTOWNのサイトやアプリのUI/UXはもちろん、様々なプロモーションやサービスのブランディングなど、ZOZOのあらゆる歴史に携わらせてもらいました。

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2004年12月、インターネット上のファッション街をコンセプトに、想像(SOZO)と創造(SOZO)の二つの"ZO"をかけあわせ、想像と創造の行き交う街「ZOZOTOWN」が誕生しました。


デザイナーの役割は、コミュニケーションの全てに携わること

現在は、CI室ブランディングデザイン部のディレクターとしてZOZOグループのブランディングからスタッフに向けたインナーコミュニケーションに至るまで、多岐にわたる業務を担当しています。

例を挙げると、社内や社外に向けたスローガンを策定したり、ZOZOSUITなどのプロダクトのイメージムービーを制作したり、企業広告やテレビCMにも携わります。また、面白いところでは、ZOZOの選定書体である「ZOZOゴシック」のデザイン、新オフィスのサイン計画やモニュメントのデザイン、世界最高峰のゴルフトーナメントであるPGA TOUR「ZOZO CHAMPIONSHIP」のデザインディレクションなど、様々なデザインを担当しています。

ZOZOのデザイナーの役割は、いわゆるデザイン業務に限りません。ZOZOとして「コミュニケーションが発生するあらゆる場面」に関わって、その体験をデザインすることが、インハウスデザイナーである最大の存在意義だと思っています。


会社が好きだと成長する

私はZOZOとZOZOで働くスタッフが好きですし、私と同じように思っているスタッフも多いのではないかと思います。

ZOZOは、ポジティブでイキイキしている人が多い会社です。もちろん仕事ですから、すべてが簡単にはいきません。辛い事や大変なことも多くありますし、失敗もたくさんあります。でも、ZOZOのスタッフには、そういう困難な状況でも楽しめるメンタリティや、困っている人を見捨てない強さが根底にあり、それがスタッフの一体感を生んでいるように思いますし、その帰属意識の高さが会社や個人の成長にもつながっていると思います。


デザインの力で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

ZOZOは、黎明期からデザインを大切にして成長してきた会社です。ZOZOTOWNをリニューアルする際も、セオリーにとらわれたり、誰かの真似をしたりせずに、自分たちの目線でユーザーとの最適なコミュニケーションを模索してきました。創業時からZOZOに根付いている「DIY」という考え方のもと、いま何が必要で何をすべきなのかを、右へ倣えではなく自分たちで考え抜く。そういう文化が根付いていった結果、現在のユニークなZOZOの個性が形成されたのだと思います。

個人的な考えですが、デザインというのは、限られた一部の人たちに与えられる仕事ではないと思っています。誰かと会話をするときに相手の気持ちを想像して話すのと一緒で、ZOZOTOWNで商品を探すときや、お客様がZOZOTOWNの配送箱を受け取るときにも、様々なコミュニケーションがあり、そのコミュニケーションには意図した表現、つまり「デザイン」が存在しています。そういった表現を考え、追求できる人は、みなデザイナーだと思いますし、ZOZOのデザイナーは、そういったコミュニケーションを牽引する存在であるべきだと考えています。

そして、そういう人を少しずつ増やしていくことが、ZOZOの企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」にも繋がっていくのではないかと思います。


撮影:ZOZO CI室 コーポレートデザイン部 フォトブロック


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